fc2ブログ
11月11日から13日の3日間、日本共産党八王子市議団は、

いわき市と二本松市に視察に行ってきました。

 初日はいわき市役所にて、市議会事務局の方からお話を聞きました。

出迎えてくれたのは、下水道の職員の皆さんと、八王子市から1名派遣された

市の職員の方でした。これは、いわき市から八王子市に対して、

「技術職の職員が必要」との要請を受け、長期間派遣された方です。

出迎え

その後事務局の方から、今のいわき市の現状を聞きました。

事務局いわき市議会

いわき市は、被災地の9自治体を受け入れている自治体です。

そのため、深刻な住宅不足となっており、都市計画を変更するかどうか

問われている時期にあるということでした。いずれにせよ、

被災者の皆さんが地元に帰れるのかどうかによっても、事情は

変わってくるとのこと。また、一番驚いたのは、市役所に内定が

決まった市外の方が、市内に家を探しても見つからず、

内定を辞退された、といこと。住宅不足の深刻さがよくわかりました。

また、被災者の仮設住宅に向け、ロケット花火を打ち上げられたり、

落書きがされるという事態もおきており、被災者との軋轢が生まれている

こともお聞きしました。

日本共産党いわき市議団からはさらに詳しく現状を聞いたところ、

津波と原発の被害を保障する法律が違うため、補償に差が出てきている

とのことでした。住宅なども差があるそうです。

いわき市議団


「線引きなしの保障」というのはこういうことか、と改めて実感しました。

また、いわき市議団の渡辺市議からは、漁業関係者が

「放射能で汚染されたものを流通させたくない」との強い意志で、

放射能測定を渋っていた県に対して放射能測定をさせた、とのこと。

そして操業再開のための準備をしていた最中の、汚染水漏れ。

本当に、再稼働や輸出をやっている場合ではありません!

また、渡辺市議は、原発作業員の支援を行ってきました。

「福島の未来は、あの作業員のみなさんにかかっている」との

立場で、支援をしてきたとのこと。先日は、原発作業員の中継所

Jビレッジで、作業員に梨を配る、という記事が赤旗に掲載されて

いました。この時も、渡辺市議らが施設内に入り梨を配ることを、

監視付ではありますが、Jビレッジ側も許してくれたと。ビラを

配らないかどうか、見られていたそうですが。。

 作業員の流失が深刻な現状を反映しているとのことです。

次の日、Jビレッジ付近を案内してもらいましたが、いたるところに

作業員へのメッセージをかいた共産党のポスターが貼られていました。

Jビレッジ看板
ポスター「危険手当を増額させた労働者がいます」「この行動でみんなの労働条件が改善されることを願っている」


今、都心では、オリンピックや消費税増税前の駆け込み需要の

影響で、機器を使える作業員が流れていること。

なんと、原発作業員の中には、ピンハネで1日6千円程度の日当

一方都心の仕事は1日3万円!

 どちらの仕事が私たちの命がかかっているのか、

明らかではないでしょうか。

現状を突き付けられた1日目でした。

渡辺市議は「現状を多くの人に見てもらいたい。それが

大きな運動につながる
と強調されていました。

風化させないためにもぜひ皆さんも見に行ってっください!

また、2日目ブログに書きたいと思います。