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 新年あけましておめでとうございます。

昨年の続きが中々けずにいましたが、

これからの課題でもあるので、福島視察の様子を書きたいと思います。

2013年11月13日(水)
 二本松市の「道の駅ふくしま東和」を訪問し、そこで放射能汚染の中で農業を進めている方々から、お話を伺いました。
 
安達地方農民連事務局長の本多さん

二本松市は直線距離で40キロ。福島県の農家が農地をどうしたのかをお話したい。一年目は、状況がわからない中で作付けしてしまった。2年目の春、ゼオライトという粘土質の土をまいた。セシウムはプラスイオン、粘土質の土はマイナスイオン、これがくっつく。稲が吸着しないようにこれをまけと、県から指示があった。事実上の最終処分を自分の畑ですることになった。高圧除染もやった。組合をつくって取り組んだ。柿は、木の皮をはいだりと様々な対策をした。田んぼで採れた米は全袋検査。端数も検査、一粒残らず検査。放射能測定器を通ってバツになったものは、100ベクレル以上、それをゲルマニウム半導体ではかって出なければ市場へ。1050万袋中99.99%は100ベクレル以下だった。そういう取り組みをやってきた。自分もはかって安心した。
 農民連では、独自に機械をベラルーシから取り寄せた。地面において、1㎡何ベクレルあるかはかる機械である。GPS機能があり、どこで測ったか、わかる。東電は、検査機器の費用を損害賠償で支払い拒否している。証拠を見せないと補償せずに、「面倒だからやらない」というのを相手が待っているのが感じられる。
 私たちはこれまで、山の木の葉っぱを集めて肥料にしていた。山にもセシウムがふったので、それを使えば、セシウムを集めて使うようなもの。「ちゃんと測ったのか」と東電から言われるので、ちゃんと測って請求しようということになった。農民連では、放射能も大変だが一番は原発をなくすこと、太陽光の事業も取り組んでいる。国の補助も活用し、3,4機をやる予定。子どもや孫、福島にも未来はあるので取り組んでいる。送電線の経費もかかる。
 損害賠償、毎月1回、請求している、3億くらいは総額はっている。所得税は、課税、消費税は非課税になっている。強制避難区域の人たちは確定申告日は決まってない。まだやらない人もいる。
 分断もある。浪江の方に対して、他県から来た応援の警察官が、車を止めて、「これはお前のか」とチェックされた、など聞いている。
 仮説の方は高齢者が多い、帰らない、と決めている人もおり、他の土地を買おうとしている人もいる。高齢者は早く復興住宅作ってほしいという人もいる。
 野菜を売りに着てほしいと仮設住宅から言われ、週2回売りに行けないので仮設の中のお世話をしている人に取りに来てもらっている。「おいしいです」と好評。
 東京電力に、自殺した有機農家の奥さんが、「あやまってほしい」と言いに行った。和解金が出た。弁護士からは「和解金をもって最大の誠意としたい」と。要するに、「お金をやるから絶対に謝らない」という態度だ。「賠償金をもらったのだからいいだろう」という態度に出ている。
 私たちは1万人の原告を目指して「生業(なりわい)訴訟」をおこしてたたかっている。
また、原発事故以前の放射線量に戻すよう求めている。事故直後は、もっと早くに収束し被害を最小限に抑えられると思っていた。原発を廃炉にするにしても、トリチウムという物質はどうしても取り除けない。アメリカではひたすら水で薄めて川に流している現状がある。
米袋

 私は、この道の駅で売っていたお米を買って家で食べました。

本当においしいコシヒカリでした。

 原発事故直後からの皆さんの努力を考えると、

「二度と原発を動かしてはいけない」と強く感じました。

原発が廃炉に向かうまで、福島の皆さんと連帯して頑張りたいと思います。