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 先日、杉原千畝さんの特集をテレビで見ました。

杉原千畝は、第二次世界大戦中の外交官で、

「シンドラーのリスト」ならぬ「Sugihara's list」と呼ばれる

ユダヤ人の救出のため「命のビザ」を発行し続け多くのユダヤ人をナチスドイツ

から救った人物です。

 彼が、どういう性格でなぜ戦争中の同盟国のドイツに反する

勇気ある行動を外交官としてとったのか、私は知りませんでした。

 杉原さんは小さいころから本当に知的で機転がきく人で

外交官としても、交渉などで実績を上げてきた杉原さんですが、

中国で謀略を行ってきた関東軍からのスパイ活動の誘いには、

「軍部の手先になりたくない」ときっぱり断りました。

 その後リトアニアでたった一人の日本の外交官として滞在、

命からがら逃げてきたユダヤ人に対して、

持ち前の機転を利かせて、日本への通行ビザを発行し続けました。

「ドイツとの協調路線に迎合するため、、ユダヤ民族から
永遠の恨みを買ってまでビザを拒否してもかまわないというのか。
それが果たして国益に叶うことだというのか」(杉原千畝手記より)

国の機関で働いていた杉原さんが、こうした思いを行動に

移したこと事態が奇跡だと思います。

「国益」を先の先まで見通していた杉原さん。


 今の安倍政権が、杉原さんが言う「国益」を尊重しているのでしょうか。

 靖国参拝やNHKの経営委員の発言など容認しては

 私は、日本の国益を損ない、世界の中で孤立の道を歩んでいるとしか思えません。

 
「アンネの日記」を破った人物に言いたい。日本の「国益」を

見通して行動してますか、と。

 まったくその視点が欠落して自分の意思を通すために

短絡的に行動しているようにしか思えません。