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 6月15日、第2回定例会の一般質問に立ち、すべての中学生に温かい給食の実現を求めました。
 八王子市の中学校給食は、自校方式が3校、近くの小学校で給食を作る親子方式が4校、そのほかの中学校は弁当併用デリバリーランチ方式です。自校方式・親子方式の喫食率は91.5%、一方開始して8年が経つデリバリーランチは22.56%と大変低い状態が、続いています。デリバリーランチが食べられていない実態があります。
 
 デリバリーランチを頼まない生徒の実態も深刻です。平成26年の市内8校の抽出の調査では、コンビニ等で購入する生徒は5.9%存在し、就学援助を受けながらも(就学援助では給食費が無料)、デリバリーではなく自費の弁当などを持ってきている生徒は、2016年度は半数以上の55.3%に上っているとの答弁がありました。
  
 多摩地域と23区のあたたかい給食の実施状況をくらべたところ、23区では、自校方式、親子方式をあわせると98%と高く、一方多摩地域では、給食センター37%、弁当併用デリバリーランチ36%、自校方式13%、親子方式12%と実施内容に大きな格差が出ていることが分かりました。

23区 自校方式91%   親子方式7%  デリバリ―ランチ0%  給食センター方式2%
多摩地域 自校方式13%   親子方式12%  デリバリ―ランチ36%  給食センター方式37%

 八王子市は、親子方式での実施検討調査をおこなっていますが、受け入れる小学校の給食室が老朽化や施設整備を行なえば、作れる食数が減ることがわかっており、そもそも学校の施設整備の遅れの改善や中学校での自校方式の検討をおこなうべきではないかの質したところ、「小中学校自体や給食施設の老朽化への対応の課題を整理しながら、方向性について調査、議論していく」との答弁がありました。
 
 また市長に、三多摩地域で自校方式が進まないのは財政的な三多摩格差があるため、東京都への財政援助を求めていくよう質問したところ、「市長会を通じて引き続き要望していく」。中学校給食の実施については、「学校、地域の実状に合わせて様々な手法を議論検討している。今後とも温かい給食の実現に向けて取り組んでいく」との答弁がありました。
 小池都知事も多摩格差を認めています。23区で当たり前のあたたかい給食を、多摩地域でも実施できるよう、引き続き頑張ります。