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 日本維新の会 橋下代表の発言が、国内外で批判を

受けています。

 「従軍慰安婦は必要だった」「沖縄の駐留米軍に対して風俗の活用を」

その後も、ツイッターなどでさらに持論をエスカレートさせていますが、

発言は撤回されていません。

 私は、以前「元従軍慰安婦」にされた方(ハルモニ)のお話を聞く機会がありました。

その方は、確か15歳ぐらいの年に、逃げ惑うところを日本兵に捕まえられ、

誘拐され、慰安婦にされた、という壮絶なお話しでした。

 一日何十人もの日本兵の相手をさせられていた中、自分と同い年くらいの

少年の兵士だけが、タンスの中に自分を隠してくれ、かばってくれた、だから

同じくらいの年の少年をみると、あの少年を思い出す、と言っておられました。

 戦後も、自分が従軍慰安婦をさせられていたことをなかなか言い出せなかった

と言います。

 従軍慰安婦について、当時の日本政府が関わっていたことは、元日本兵の方からも

証言がありますし、中曽根元首相が第二次世界大戦当時、

慰安所設置に関わっていたという資料まででできています。

そうした中で「証拠がない」と言い逃れは国際的にもできないでしょう。

それをメディアの前で言えば、国の代表ではなくても

外交に影響与えてしまうのは当然のことです。

 さらに、橋下代表は「他の国も慰安所があったから

日本だけ責められるのはおかしい」などと言っていますが、

政府として慰安所を作ったのは、日本とドイツだけです。

 あとは、慰安所ができた国もありましたが、政府が廃止させていて

当時でも作ることを認めていません。

 日本は、国が主導で慰安所をつくった重大な責任があるわけです。

「ほかの国でも性奴隷があった」といくら主張しても幼稚な言い訳として

しか聞こえません。

 戦争中は軍隊の兵士の性のはけ口が必要というようなことを言いますが、

それは誰が担うのでしょうか、きっと橋下氏の家族ではないでしょう。

「現実にどこどこの軍隊で性犯罪が起きている」などとも言っていますが、

そういう現実に対して「仕方がない」「しょうがない」ことするのか、

それともそれを変えていく立場なのか、問われていると思います。

 私は、政治家は理想を掲げ、理想に向けて現実を変えてくのが、

本来の仕事だと思います。

 橋下代表は公人としても、政治家としても失格です。

橋下代表は、市長を辞職して、歴史的事実と、

現実に甘んじるのではなく、

社会の発展方向に目を向けていただきたいと思います。

 
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