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 復興支援・災害対策特別委員会で先日

岩手県陸前高田市・大船渡市、宮城県名取市に

視察に行ってまいりました。

岩手県のほうは、被災した三陸鉄道が行っている

案内でした。

バスの車中では、かもめの卵で有名な地元のお菓子屋さんの

方が撮影した津波が街を呑み込むまでの映像を見ました。

高台から「(津波を)とめてくれー!」と何度も

泣き叫ぶ社長さんの声が、耳に焼付きます。

陸前高田市の市役所と向かい側の公民館は

多くの犠牲者が出た場所で、祭壇が設けられていました。

陸前高田市役所
右が市役所、左が避難所に指定されていた公民館


NHKでも放映されていましたが、避難所に指定されていた公民館の

ほうが多くの犠牲者を出しました。


名取市は、市役所で説明をうけました。

防災課の担当者は、「震災当日、部長、副市長が不在防災課は

自分を含めてたった二人だった。ほかの職員もすぐ現場を見に

行ってしまい指揮系統がうまくいかなかったのが反省点」

「津波に対しても、数か月前に行った調査では『この地域に津波が来る可能性は

きわめて低い』と言われていた。国の津波の想定も2.4m。直前のチリ地震でも警報を出したが

結局大きな津波が来ず、逆に安心してしまっていた。大津波警報を聞いて

避難したのはごく一部にとどまり、大きな被害が出た」と当時を振り返って

お話してくださいました。

名取市閖上(ゆりあげ)地区は7,000世帯すべてが押し流されていました。

閖上地区
閖上地区は、市が民地までがれきの撤去が行われ、家の基礎だけが残っています



防災課のかたは「来ないと思っていたものが来ます。備えてください」と

強く私たちに訴えました。

災害対策とはどういうものか、改めて考えさせられました。


昨日は、例年通り水防訓練が、市役所近くの浅川で行われ

私も参加しました。

これからは、さまざまな想定をシビアにしていき

備えなければならないと思います。

今週の赤旗日曜版には、私の実家の福島県金山町の

昨年の7月末の豪雨の様子が載りました。

記事

実は父のたっての希望で赤旗で取り上げてもらいました。

このブログでもお伝えしたように、わが実家は残っていますが、

家の後ろが削られ、崖に。全壊扱いです。

記事にも書かれていますが、治水を怠って、電力のためだけの

ダムになってしまっていたのが被害を大きくした原因ともいえます。

父が言うには、上流に一番大きなダムがあり電力を作るために

最大限に水をためていたところに豪雨が来た、

そして、一気に水を放流したために、下流の規模の小さなダムの

周辺では、決壊して浸水になり、私のご近所は家が流されました。

橋も、JRの鉄橋も押し流しました。

ダムも一つ一つのダムの管理が違う会社の管理になっています。

東北電力、電源開発など。。災害時にうまく連携を取ったのでしょうか。

我が家の家の前も、以前は東北電力の社員が地域に住んで、

ダムにつめていましたが、最近は遠く離れた若松市でコンピュータ

で遠隔操作でダムの開け閉めをしていました。

「電力で儲けたい」、人員削減など、

もうけ優先の姿勢を改めて、問い直さなければいけない時だと

思います。大水力発電でも電力会社主導の政策がすすめられてきました。

住民の安全が最優先の、その地域にあった自然エネルギーに

転換していくことは可能だと思います。

自然エネルギー転換に向けて頑張りたいと思います。
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